外壁の赤外線調査の原理について
外壁調査においては打診による調査が一般的であり、これは実際に打診棒で壁面を叩いて壁の浮きを音で判断するものです。
検査には熟練が必要ですが非常に確実な方法であり、外壁調査というとこの打診検査の事を指すと言われるほどでした。
しかし、この方法は検査員の手が届くことが前提で、その為足場の設営が必要となるものでした。
赤外線調査は外壁を赤外線カメラで撮影し、壁面の色を持って浮きを検知するものです。
浮いている壁面には熱がこもりやすく、温度が高くなることを利用して変色している部分に浮きがあると判断するものです。
この方法では調査員が壁面に手が届く必要が無いことから足場の設営が不要で、かつ壁面全体を撮影する為遠くから検査が可能であり、ビルの入居者に影響を与えないメリットもあります。