暮らしやすさを示す住宅性能評価
住宅性能評価とは、一般的に住宅に必要と考えられる様々な性能の要素について、そのレベルを数値化して分かりやすく示したものです。
例えばどれくらい地震に強いかの耐震性能が挙げられますし、火災からの強さとか断熱性能や日照の良さなどもあります。
耐震性能と区別しにくいと思われるかもしれませんが、柱とか土台が劣化したりすることをどれだけ防げるような構造になっているかといった点もあったりします。
一方で、広さとか天井の高さ、あるいは間取りなどといった要素はここでは一切評価の対象外です。
これらは性能とは言い難いという意味ですが、より分かりやすく言えばそれは誰が見ても分かることだからと考えても良いでしょう。
住宅性能評価とは、普通の人ではなかなか分かりにくいと考えられる要素を客観的に評価したものということもできます。
ポイントとなる点は、性能だけを考えれば高ければ高いほど良いに決まっているものの、現実的には予算との兼ね合いがあるわけで、自分が何を重視するかをはっきりさせておかないといくらでもお金がかかってしまうことになります。
また、一部の項目は相反する点があるというか、いずれも高い評価値を得ることはかなり難しかったりします。
例えば日当たりの良さを重視して窓を大きく取ることにすれば、普通は断熱性能は下がってしまいます。
どちらも極端に高くしようとすることは現実的でなかったりするわけで、ここでも自分のこだわりをはっきりさせることが大事です。